1,000万円なんてとてもじゃないけど貯められそうもないけど、皆どうやって貯めてるの?
と思っている人に向けて、本日は私の経験も踏まえて1,000万円の貯め方を解説をしたいと思います。
私が1,000万円を貯めるまで
会社員になった頃は、実家暮らしでお金を増やすには最高の環境でしたが、理不尽パワハラ気質な会社だったこともあり、散財する日々を送っていました。
・ストレスから同期や親しい友人と週3ペースで飲み会
・休日はキャンプや釣り、冬はスノーボード
・夏休みは海外旅行
・車は3年ごとに買い替え
・保険は会社に来るセールスレディに言われるがままに加入
貯金は100万円を行ったり来たりでしたが車のローンがある分、資産は常にマイナスでした。
自分なりには細かな節約をしているつもりだったので、お金が増えないのが給料が安いからだと思っていました。
ただ結婚を機に徐々に自分の給料や資産に向き合えるようになりました。
①家賃の節約
結婚を機に実家の近くに住むことを考えていましたが、賃貸物件は高く、当時の収入の半分弱が消えてしまうのでとても住める状況ではなく、生活費から逆算すると、かなり郊外のしかも駅から遠いところでないと借りられないことがわかりました。
「家賃を安く抑える方法はないか?」と聞いて回ったところ、住宅供給公社など年収に応じて家賃の一部を税金で負担をしてもらえる制度があることを知りました。
なんとなく古い団地のようなところばかりなのでは?と想像していたの最初はあまり期待してなかったのですが、調べてみると当時は新しい物件を多く建てていて、結果、実家からもそう遠くなく、駅近、築浅で、家賃の6割程度の負担で住める物件を見つけました。
結果、今の家に引っ越すまで約8年間税金補填を受ける事ができました。
このような制度自体を知らなかったので、自分にとっては新鮮でしたが、これ以来何かする際に「国や自治体で補填はないか?」ということが気になるようになりました。
②保険の解約
新入社員の頃に、内容もあまり把握せずにいくつかの保険に入っていました。
結婚を機に見直そうと、妻の友人の旦那さんが保険会社で勤めているということで、ランチがてら相談してみることにしました。
話を振ってみたところ、ご本人は「今は保険は何も入っていない。国の制度もあるし・・」との回答。
保険会社の人は皆たくさんの保険に入っているものだと思い込んでいましたが、健康保険のホームページで調べてみると、「高額医療費制度」なるものがあり、入院や手術にかかる支払いは限定的だということがわかりました。
簡単にいうと、1ヶ月の支払い上限は約8万円程度であり、平均在院日数は32.3日ということから約10万円あれば、大抵の入院には対応できるという事です。
その10万円を自腹で払うか保険で払うかですが、いつ来るかわからない10万円のために、毎月2,3万円を払っていると思うと馬鹿馬鹿しくなりました。
また貯蓄型の保険商品も、手数料部分が大きく、お金を増やすという意味でも決して有利ではないことも知り、会社の団体保険で入っている掛け捨て死亡保険を除き、全ての保険を解約しました。
保険は人によって必要な人もいますから一概に不要とは言えませんが、知った上で要不要は判断すれば良いと思います。
こういうの学校では教えてくれないんですよね・・
家の税金補填もそうですが、世の中には「知らないと損をすることがある」ということかと思います。
③車の売却
元々週末しか乗らない割に維持費が高く勿体ないと感じていましたが、車への愛情が強かったので、「車には一生乗る」と思っていました。
この頃、通勤がキツく感じるようになっていたのと、東日本大震災で電車がストップして家に帰れなかった経験から、より会社に近いところに引越しを検討していました。
この際に
・車を売却すれば維持費などを差し引いて都心には住めること
・都心だとむしろ渋滞で車の方が時間がかかる場所が多い
・転居候補のマンションが駅近、複数路線が使えたこと
・駐車場にカーシェアが設置予定だったこと
から思い切って売却しました。
売却してしばらくは物足りない気持ちで、マイカーを持ってる人が羨ましく感じましたが、お金の残り方を見て、売って正解だったと確信を持てるようになりました。
まとめ
この頃は本格的な投資はまだ始めていませんでしたが、「家」「保険』「車」を見直ししたところ、数年で貯金500万円を超えました。
さらにこの頃妻がパートに出るようになり、私の給料+ボーナスだけで生活をし、妻の分を一切使わず貯めていたので、そう時間もかからずに1000万円を超えることができました。
世の中の節約本にも「家」「保険』「車」は3大支出と言われて、まずはそれを見直すべきと言われてましたが、面倒でなかなか手をつけづらく、細かい節約にトライし失敗もしてストレスを溜めたりもしていました。
ただ気合入れて大きな支出を見直してしまえば、お金の増え方が激変したので、投資とかを考える前にまずは支出を見直すことをお勧めします。
これから1,000万円目指す人へのおすすめする方法
「家」「保険』「車」の見直しがまずは重要ですが、私が早々に1000万円達成できたのはDINKSだったからというのは間違いありません。
家族構成や住んでいる地域によってそれが難しいケースの方がむしろ多いと思います。
そんな方におすすめしたい支出の見直し方法をご紹介します。
①先取りの貯金
会社の財形でも銀行の積立でも良いので「なかったもの」として先取り貯金をするのがおすすめです。
まずは一定額を強制的に使わず貯める仕組みを作ることが重要です。
私が好きなバビロンの大富豪の「財布を太らせることから始めよう」がまさにこれにあたります。
金額は収入やライフプランによりますが、月5000円や月1万円からで良いと思います。
意識して1万円を毎月残すのは難しくても、最初から1万円ないのはマジで気づかないレベルです。
また1万円に慣れてしまうと次は1万5千円にしてみようという「増やしたいマインド」も醸成されやすいので、とにかく少額で良いので始めてみると良いです。
その程度のお金をわざわざ積み立てるのは馬鹿馬鹿しいと感じるかもしれませんが、騙されたと思ってぜひやってみてほしいです。
ちなみに仮に月に5万円+ボーナス20万円x2回で、年間100万円貯められると、25歳から始めても35歳で1000万円に到達、さらに45歳で老後2000万円問題クリアとなります。
②月1万円の積立NISAの開始
もし既に貯蓄がある程度ある人であれば積立NISAを開始しても良いと思います。
ただしいきなり積立NISA上限枠までやる必要はありません。
慣れるためにも月に1万円を手数料の安いパッシブ・インデックスの投資信託(S&P500、全世界株式など)で購入を始めてみてください。
多少の上下動に気持ちが反応しなくなるくらい慣れたら月2万円、3万円と増やしてももよいと思います。
貯蓄が少ないうちは投資は少なめに抑え、本格的な投資は1,000万円を超えてからでも良いと思います。
世の中には個別株や仮想通貨ですごく儲かったなどの話が飛び交っていますが全無視して大丈夫です。余計な情報をシャットアウトしてただ積立続けることをお勧めします。
③スマホを格安スマホに
3大キャリアを持つ意味はあまりなく格安スマホで十分です。
格安スマホの中でも特にワイモバイルは品質と値段のバランスが良く、現時点(23年9月時点)では、最適だと考えています。
出張先などでも特に不自由を感じたことはないですし、ワイモバイルはソフトバンク店舗に併設されているところも多くリアルで相談したい人にとっても良いと思います。
他にも格安スマホはどんどん拡大していますので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう
これだけで一人当たり月に約5000円、年間6万円安くなるのですから今すぐに切り替えをおすすめします。
④会社の飲み会は頻度を下げる
いろんな節約ブログを見ても、「会社の飲み会は行く必要がない」と書かれていますが、円滑なコミュニケーションのためにも、「飲みニケーション」は必要なものだと思っていました。(以前は)
ただこの歳になって振り返ると、もっと生産的なことにお金と時間を使うべきでした。
仕事の話や人の噂話で確かに盛り上がったりもしますが、所詮その場だけのフロー型の楽しさです。
また同僚と愚痴ることでストレスは一瞬去りますが、言語化することで嫌な事がむしろ脳にこびり付いてしまいます。
限られた人生の時間、お金を本当にそこに費やすのか?人生があと1ヶ月しかなくても会社の人と飲むか?と問われたら私は絶対に行きません。
ちなみに週2回x5000円の飲み会を22歳から42歳まで続けると960万円になります。
さらにこれらを毎月積み立てて4%運用で回してたら1460万円とひと財産できています。
一回にすると大した金額ではなくても長い会社員人生では大きな差が生まれてきます。
ただいきなり飲み会を全て断るのは難しいので、3回に1回は断り、二次会を行かなくするだけでもかなりのお金を浮かすことができます。
飲み会を減らすことで人生の満足度も変わらないですし、人間関係や仕事にも悪い影響がありません。
そもそも飲み会行かないことで関係が悪化するような労働環境は異常で、私生活全てを捧げるつもりがないのであればどこかでギブアップをすべきです。
時には愚痴るのも良いですが、嫌なことがあった時は、読書やジム、趣味の時間などをとって頭を切り替えた方が遥かに良いです。
⑤欲しいものと必要なものを区別する
これも私の好きな「バビロンの大富豪」に記載されているものですが、「必要経費というものは気をつけていないと収入と同額まで大きくなる」というものです。
これは趣味にお金を使ってはいけないということではなく、あくまで気をつける必要があるということです。
・服、靴は1つ買うときに1つ捨てる、売る
・欲しいものは1ヶ月は様子を見る(悩むことを習慣化する)
・QOLが上がるものは迷わずすぐ買う
・会社帰りのコンビニ回数を減らす(金曜だけにするなど)
これだけでかなりお金の残り方が大きく変わります。
1,000万貯めた時の心境の変化
①達成感と満足感
「1,000万円を達成すると人生が変わる」と言われますが、貯めた後に何か使うわけではないので、生活感は何も変わりません。
ただ1つの目標を達成した高揚感がありました。
特に私の場合は「1000万円を目指す」的なブログをよく見ており、「自分は一生そんな大金は持てない」と思っていたので、そこに辿り着いたという満足感は大きかったです。
②もっと増やしたいという欲求が生まれ、自然に投資や節約に向き合うようになる
単純ですが1,000万達成できたのだから2,000万円を目指したくなります。
また1000万円が達成できたのだから2,000万円を現実的な目標として考える事ができます。
また私の場合、特に節約を意識しませんでしたが、投資を本格的にやるようになり、そこに回すお金を増やすために自然と普段の出費を抑えるようになりました。
④老後の心配がほぼ消える
ここから先は投資の力を借りる必要がありますが、35歳で1,000万円を仮に4%で運用できれば10年後の45歳で1,490万円となります。
さらにその10年間に年100万円ずつ貯金を継続すると1,490万円+1,000万円で約2,500万円となります。
ここまでくるとこれ以上の貯金は不要で、給料ボーナスは全て使っても、残っている2,500万円をそのまま貯蓄してても、老後2000万円問題はクリア。
4%運用できれば55歳で3,700万円、65歳で5,500万円まで増える計算となります
これから1,000万円を貯めたい人へ
資産運用についてはさまざまな本が出ていますが、私が最も好きなのは、バビロンの大富豪です。
古代のバビロニアを舞台に、誰もが知ってそうなこと、簡単そうに見えることができない難しさを物語的に説明してくれていて、今世の中にある資産運用・節約本は殆どがこの本がベースになっているのでは?と勝手ながら思っています。
是非読んでみてください。
またまだ何も始めていない人は、いきなり株価チャートや仮想通貨を勉強するのではなく、まずは支出を見直してください。
支出がガバガバだと投資で増やしてもそのまま出ていってしまいかねません。
逆に支出を最適化するためにも、大きな支出の見直しをする、それが終わったら月に5000円、1万円の先取り貯金or積立などストレスを感じずに習慣化できることから始めてみてください。
小さい一歩を踏み出せる人は将来資産構築できる可能性が非常に高いので、騙されたと思って試してみてください。
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